「イボ予防は肌のケアで」、「口の中にできるカビ」について

投稿日:2013年4月26日|カテゴリ:医療ニュース

***イボ予防は肌のケアで***
顔や首まわりなどの皮膚が隆起したり、突起状になったりするイボ。加齢とともに誰にでも現れるものだが、胸元を開ける機会が増えるこれから、見栄えが悪いと気にする人は少なくない。放っておいても問題ないケースが多いが、中には悪性のものもあり注意が必要。

【イボとはどんな病気】
一般に皮膚が盛り上がってできた腫瘍をいう。皮膚はいわば細胞が集まったシートのようなもので、本来は隣り合う細胞同士、制御しあい、平たんな状 態を保っている。しかし、制御が効かず、勝手に細胞が成長し、隆起したり、少し飛び出したりした状態がイボというわけだ。イボは大別すると2種類。ウイル ス性とそうでない(非ウイルス性)もの。

【イボの原因】
ウイルス性のイボは子どもに多い。足の裏にできたキズ口などからウイルスが皮膚内部に侵入し、できる。皮膚をひっかきがちな子どもにも多い。医学的には「ウイルス性ゆう贅」と呼び、皮膚が正常な状態ならまず感染しない。
大人に多いのは非ウイルス性のもの。スキンタッグや脂漏性角化症と呼ぶものが主だ。いずれも紫外線による皮膚の劣化などが原因。

【イボの症状】
スキンタッグは別名「首イボ」や「中年イボ」ともいう。首まわりやまぶた、わきの下などにでき、皮膚から米粒状に飛び出た状態になる。大きさは1〜3ミリ程度が中心で皮膚と同系色のものが多い。中年移行に目立つが、30代前後でできる人もいる。
良性で感染の恐れはないが、首まわりにできると、衣服でこすれ、炎症を起こすこともある。だが、それ以上に見栄えを気にする人が多い。
皮膚の表面が盛り上げって、表面がざらざらした状態になるのが「脂漏性角化症」。一般に「老人性イボ」とも呼び、直径は数ミリ程度から数センチ程度、色は黒っぽいものが多い。紫外線を多く浴びる顔や頭部、体など皮脂腺が発達したところにできやすい。
皮膚が黒ずんだシミは平たんだが、それが盛り上がったのが老人性イボで、良性のものが多い。

【イボの治療法】
スキンタッグはイボの茎が細ければ、はさみで簡単に切除できる。ただ、自分で切るのは避け、皮膚科医にお願いした方がよい。
老人性イボは液体窒素による冷凍凝固療法やレーザーで焼いてとるのが一般的。できた部位や大きさに応じ、切除の仕方は変わる。液体窒素やレーザーを使う場合、1〜2週間でイボは消えることが多いが、またできることもある。費用は数千円前後。

【イボの検査法と診断】
老人性イボに見えても、まれに悪性のものがあるので注意。悪性黒色腫の判定基準として次の5項目が挙げられる。
①左右対称でない
②境界が不鮮明
③色むらがある
④直径が大きい
⑤隆起している

【イボの予防・注意点】
上記5項目に加え、半年や1年でイボが急に大きくなったり、増えたりした場合、また出血したり、皮がむけ、ただれた状態になったりしたら、早めに皮膚科を受診しましょう。
非ウイルス性のイボは紫外線による皮膚の劣化が原因なので、予防には紫外線対策が一番。日焼け止めクリームを塗れば、発がん予防にもなります。
一方、ウイルス性イボの予防には、皮膚の保湿を心がける。スキンクリームなどを塗り、皮膚がかさつかないようにしておくことが大切です。

 

 

***口の中にできるカビ***
「口のなかにカビがいる」など聞くと、驚かれる方が多いと思う。カビは、真菌とも呼ばれ、細菌やウイルスなどと同じ微生物の一種である。
真菌には、イーストや酵母のような有用なもののほか、有害なものもある。有害な真菌による病気は、真菌感染で有名なものは水虫である。
では、口の中の真菌症とはどのようなものか。口の中の場合には口腔カンジダ症と呼ばれ、「ガンジダ アルビカンス」と呼ぶ菌による感染症で鵞口瘡ともいう。

【口腔カンジダ症とはどんな病気】
カンジダ菌は口腔の常在菌であり、乳幼児の場合には抵抗力が低いため発症し、口の中に取れにくいミルクかすのような白いものとして認められる。

【口腔ガンジダ症の原因】
口腔ガンジダ症は、何らかの病気(血液の病気、糖尿病、エイズなど)で抵抗力が低くなったり、免疫を抑制する薬や抗菌薬を使ったりしている場合にも発症する。
抵抗力が落ちている高齢者は要注意。若い人でもストレスが強かったりすると、抵抗力が落ちるとされる説もあり、一見すると普通に見えてもガンジダ症が認められることがある。

【口腔ガンジダ症の症状】
口の中がピリピリする症状や粘膜のあれた感じ、しみる感じで口腔ガンジダ症に気がつくことが多い。乳幼児と同様にミルクかすのような白い斑点が出ることが多いが、赤くただれることもある。
一方、見た目には異常が見られず、わかりにくいこともある。

【口腔ガンジダ症の治療法】
薬で治療する場合、細菌の場合には抗菌薬を用いるが、真菌症には抗真菌薬が投与される。抗真菌剤は、局所投与と全身投与に大別され、口腔ガンジダ症に場合には口に含む外用薬または内服薬が用いられることが多い。
抗真菌剤は他の薬との間に影響する相互作用が見られることがあるので、投薬が長期にわたる場合は医師に相談すること。

【口腔ガンジダ症の予防・注意点】
まず、口の中を清潔に保つことが重要です。また、義歯はカンジダが繁殖しやすいので注意が必要。
口腔にガンジダ症は、乳幼児の場合には小児科、それ以外の場合には耳鼻咽喉科や皮膚科、歯科、歯科口腔外科を受診するのがよいでしょう。