わき汗のボツリヌス治療について

投稿日:2013年6月25日|カテゴリ:医療ニュース

【多汗症とは】

人間のからだは、暑さや運動によって体温が上がりすぎることを防ぐため、必要に応じて汗をかき、かいた汗の蒸発とともに熱を発散するようにできています。
また、精神的な緊張やストレスも発汗の原因となります。多汗症の症状があらわれやすいのは、手のひらや足の裏、ワキの下、額など、汗腺が密集している部位です。
多汗症に悩む人は、思春期から中年世代までの社会的活動が盛んな年代に多いといわれています。男女の比率はほぼ同等です。
明らかな原因が存在しない「原発性多汗症」と、何らかの病気や使用している薬が原因となる「続発性多汗症」に分けられます。
続発性多汗症は、原因となる病気を先に治療する必要があります。

【ボツリヌス療法について】
ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌がつくる天然のたんぱく質から精製された薬をワキの下に直接注射する治療法です。
この薬が、交感神経から汗腺への刺激の伝達をブロックし、発汗を抑えます。
使用するのはボツリヌス菌がつくるたんぱく質から精製された薬であり、ボツリヌス菌そのものを注射するわけではありませんので、感染の心配はありません。世界中で広く普及しており、 80か国以上で認可されています。
日本では腋窩多汗症のほか、次の疾患に対して医療保険の適用が認められており、これまでに10万人以上の患者さんがこの薬による治療を受けています(2012年11月現在)。

【ボツリヌス療法持続期間】
汗を抑える効果は通常、治療後2~3日であらわれ、4~9か月にわたって持続します。
効果の程度や持続期間には個人差があります。
完治を目指す治療法ではありませんので、症状がふたたびあらわれたときには、あらためて治療を行います。

【注意点】
■治療当日のみ、激しい運動など、血液の流れを増加させる行為は控えてください。翌日以降は、日常生活上の制限はありません。
■注射した部位は、揉まないでください。
■女性は治療後2回の月経が終わるまで、男性は治療後3か月が経過するまで、避妊に必要な措置をとってください。
■ほかの医療機関や診療科でボツリヌス療法を受ける際には、腋窩多汗症に対してボツリヌス療法を受けたことを医師にお伝えください。
■ボツリヌス療法をくりかえし行った場合、体の免疫機能が働き、それまで得られていた治療効果を得られなくなることがあります。複数回の治療を受けたのち、明らかに以前より効果が弱まっていると感じられたら、その旨を医師に申し出てください。

詳しくは『わき多汗症サイトを参考にご覧下さい。